介護福祉士さんの転職活動でまずやること
介護福祉士が好条件の求人を探すためにまずやるべきことは介護職専門の転職サイト(無料)に登録することです。
理由は、転職サイトに登録している介護福祉士だけが優先して紹介してもらえる好条件の求人があるからです。
さらに介護業界に精通したコンサルタントから、職場の人間関係など求人票だけではわからない実情を事前に聞けたり応募書類の書き方や面接・作文対策などのアドバイスがもらえる、というメリットもあります。
なお転職サイトによって、正社員・派遣・パートの働き方によって得意な分野に違いがあります。介護福祉士の評判が良い転職サイトは働き方ごとに下記にまとめてあります。
※転職が上手く行った方は2~3の転職サイトに同時に登録している場合が多いです。このページを参考にいくつか登録しておくことをおすすめします。
【完全無料】働き方別 介護専門の転職サイト一覧はこちら
介護福祉士の正社員求人に強い転職サイト
介護福祉士の正社員求人に強い転職サイトをご紹介します。どの転職サイトを運営している企業も厚生労働省の有料職業紹介事業の許可を受けているので安心して登録できます。もちろん介護福祉士は完全無料で利用できす。インターネットからの登録は1つ2~3分でできるのでいくつかの転職サイトに登録しておくと良い求人が見つかる可能性が高くなります。
- 登録から求人紹介までの迅速な対応に強み。急いで転職したい人に最適。
- 介護業界の転職体験談や面接対策をまとめたレポートの進呈有り。
- 面接にはエージェントが同行してサポート(※地域による)
- スマイルSUPPORT介護を利用した介護職の満足度96.7%の高評価。
- 介護経験があるコンサルタントの介護福祉士の立場にたった対応に定評。
- 現在取り扱い求人が全国に拡大中。どこの都道府県でも対応可。
- 安心のベネッセグループが運営する介護専門の転職支援サービス。
- ベネッセの有料老人ホームをはじめ大手の好条件求人に強み。
- 対応しているエリアは東京・神奈川・埼玉・千葉のみなことに注意。
- 施設長候補などの正社員の非公開求人が他の転職サイトよりも多め。
- 職場の良いところだけではなく、マイナス面もきちんと説明してもらえる。
- 対応しているエリアは東京・神奈川・埼玉・千葉のみなことに注意。
介護福祉士の派遣求人に強い転職サイト
介護福祉士の派遣求人に強い転職サイトをご紹介します。派遣のメリットは、ライフスタイルとの両立がしやすい・いろいろな職場での経験が積みやすいという柔軟な働き方ができること。さらにパートとは異なり社会保険・有給休暇・健康診断などの福利厚生もしっかりしています。下記に掲載している派遣会社は介護職の派遣で評判が良いので安心して登録できます。なお最近の傾向として特に都市部で介護福祉士の派遣の時給が過去最高水準に達しており好条件な求人が増えています。※一定期間派遣で働いた後に正社員になることも選択できる紹介予定派遣をご希望の方もこちらの転職サイトをご利用ください。
- 人材業界大手の株式会社スタッフサービスが運営するサービス。
- 特に派遣求人に強み。派遣でも安定して働ける常用型派遣もあり。
- 全国65ヶ所の支店の他、公共施設等での登録会も随時開催中。
- 派遣求人の専門サービス。介護福祉士の高時給求人も多数有り。
- コンサルタントの対応に高評価。求人のマイナス面も公平に説明してもらえる。
- 求人が集中しているエリアは東京・神奈川・埼玉・千葉なことに注意。
- 派遣元がベネッセグループのベネッセMCMだから安心。
- 社会保険など各種福利厚生完備なのはもちろん交通費の支給もあり。
- 対応しているエリアは東京・神奈川・埼玉・千葉のみなことに注意。
- 仕事を引き受ける前に派遣先の情報を詳細に確認できる。
- 派遣期間満了後の次の職場の紹介もスムーズに対応してもらえる。
- 単発・スポットの1日単位で働ける超短期の派遣求人もあり。
介護福祉士のパート求人に強い転職サイト
介護福祉士のパート(非常勤)求人を探すのにおすすめの転職サイトはカイゴジョブとMC-介護のお仕事の2つです。勤務時間帯や曜日などに制限があっても募集はたくさんあります。例えば、週3日・1日3時間勤務・土日は休みなどです。最近の傾向としては、訪問介護以外の施設系の求人でもパートが増加傾向です。また介護福祉士の方は時給が優遇される場合もあります。
- 東証1部上場企業のエス・エム・エスが運営するサービス。
- 介護系の求人数としては全国最大規模でパート求人も多数有り。
- 採用担当者や働いている人のコメントなどここだけの情報も。
- 施設・デイサービス・訪問介護などいろいろなパート求人有り。
- 土日休み・勤務時間指定・扶養内などいろいろな条件を相談可。
- MC-介護のお仕事に登録した人だけが閲覧できる非公開求人も多め。
どんな働き方が合っているのか迷っているなら
介護福祉士のお仕事には正社員・派遣・パートといろいろな雇用形態があります。それぞれにメリット・デメリットがあるので迷ってしまう方もいるでしょう。あなたが「どんな働き方が合っているのか迷っている」という場合にも転職サイトは役立ちます。
このときに転職サイトを選ぶ基準は、
- 正社員~派遣~パートといろいろな雇用形態の求人を扱っている
- コンサルタントの質が高く働き方について適切なアドバイスをもらえる
の2つです。これらの基準に当てはまるのは、
です。可能なら両方の転職サイトに登録してコンサルタントと話してみるとあなたにとってどんな働き方が合っているのか有益な助言をもらえるでしょう。介護福祉士の転職は今がチャンス。その理由は?
介護福祉士の方にとって今は転職する大きなチャンスです。
背景には、
- 介護基本報酬が下がる一方で介護報酬の加算に介護福祉士の割合が要件となる方向性が明確になっている
- 利用者に選ばれるサービスの質の確保・向上のために一定の知識と経験がある介護福祉士の囲い込みがはじまっている
ことがあります。そのため人手不足の介護業界のなかでも介護福祉士の資格を持つ経験者は特に優遇される傾向が強くなっています。
このような変化は現場で忙しくしていると気が付きにくいかもしれません。しかしほんの少し前と比較しても明らかに求人の中身が変わってきています。
現在の職場に何らかの不満がある、将来のキャリアプランに不安がある、資格はあるけれど休業中で復職を検討中という方は転職活動のやり方さえ間違えなければ待遇・やりがいともに満足できる職場が見つかる可能性が高いです。
転職に失敗しないもっとも良い方法
ご存知のように介護事業者にもいろいろなところがあります。
なかには思いきって転職したものの、
- 人間関係が最悪でいつも人手不足
- 求人票と条件が違い過ぎる
- 事故や虐待など問題がある職場だった
などの理由で後悔している人もいるのが現実です。
このような失敗を避けるためには、介護職専門の転職サイト(人材紹介サービス)を利用してコンサルタントにあなたに合った求人を探してもらうのが良い方法です。
転職サイトは、人材を採用したい介護事業者と仕事を探している介護福祉士をマッチングするものです。サービスに登録すると専任のコンサルタントが転職にあたっての悩みや働き方の希望などを聞いた上あなたにあった求人を紹介してくれます。紹介された求人を気に入れば職場見学や面接に進みます。もちろん結果的に断っても構いません。
求人票だけではわからない職場の裏側を確認できる
介護福祉士の転職活動で転職サイトを利用するメリットはたくさんの求人から希望や条件に合ったものが紹介してもらえることだけではありません。コンサルタントがあなたと事業所の間に入ることで職場の雰囲気・有給消化率・離職率・利用者の評判・研修制度の実際など気になるけれども自分で求人票を見ても実態がわかりにく情報も事前に確認できることも大きなメリットです。
伝えにくい希望を事前に調整してもらえる
あなたが自分で求人を探して応募した場合は勤務時間の希望や給料のことなど採用担当者に直接言いにくい項目があります。しかし人材紹介サービスを利用した場合はコンサルタントを事前に調整をしてくれるので精神的な負担が少なくなります。
直接応募より採用される確率が高まる
転職サイトのコンサルタントには各法人の傾向に対応した採用率が高まる応募書類の書き方や面接対策などのノウハウが蓄積されています。そのため直接応募するよりも希望の求人に採用される確率が高まるかもしれません。介護福祉士の待遇は良くなっている一方で、「資格があれば誰でも採用する」という状況からは変わりつつあります。中途採用でもしっかりした準備が必要です。
介護福祉士の方は完全無料
このように人材紹介サービスはとても便利なので利用するのにお金がかかるのでは?と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。介護福祉士は登録~相談~転職決定まで完全無料で利用できます。理由は人材紹介サービスを通じてあなたの転職が決まると事業所からサービスの運営会社に手数料が支払われるからです。一般的な求人誌などの場合は採用ができなくても掲載するだけで雇用する側はお金がかかってしまいます。しかし人材紹介サービスの多くは入職が決まった段階でお金がかかる仕組みなので介護事業者側にもメリットがあります。
転職サイトを利用するデメリット・リスク
ここでは介護福祉士が転職サイトを利用するデメリットやリスクを説明します。上記に書いたように転職サイトはあなたの転職が決まることで事業者から手数料を得ています。そのため「評判が悪かったり条件と合わなくてもとにかく転職させて手数料をもらおう」という姿勢が強過ぎるサービスが一部存在します。つまり転職サイトを利用する最大のデメリットでありリスクはそのように過度な儲け主義のサイトを選んでしまうことです。
どこの転職サイトに登録すればいいのか?
安心して登録できる転職サイトについてはこちらからご覧になれます。また下記には評判が良い転職サイト11つの特徴をまとめてありますので参考にしてください。適切な転職サイトを選べばあなたの転職活動の心強いパートナーになります。
評判が良い介護福祉士の転職サイト11選
1.メドフィット介護職
メドフィットの介護求人.comは正職員を中心にたくさんの求人を保有。一人ひとりの希望や適性にあったお仕事が紹介されます。
介護業界に詳しいエージェントが求人票ではわからない施設の情報も事前に確認できるので安心できます。入職後のサポートも手厚く介護福祉士さんから信頼されているサービスです。求人紹介までのスピードが速いのも特徴。
対応エリア | 雇用形態 | 運営企業 |
---|---|---|
全国 | 正社員中心 | 株式会社Genten Links |
2.スタッフサービス・メディカル
スタッフサービス・メディカルは医療・看護・介護分野専門のお仕事情報サイト。人材サービス業界大手のスタッフサービスが運営しています。人材紹介事業はもちろんのこと、派遣のお仕事や、安定した雇用形態が魅力的な常用型派遣など、 様々な働き方をご紹介しております。
自分のキャリアプランにあった雇用形態、勤務地や時間・曜日などの検索から希望にあった求人を探すことが可能です。信頼できる大手の人材会社を通じて自分に合ったお仕事探しをしたい介護福祉士さんにおすすめです。
対応エリア | 雇用形態 | 運営企業 |
---|---|---|
全国 | 正社員・派遣・パート | 株式会社スタッフサービス |
3.スマイルSUPPORT介護
長谷川キャリアサポート株式会社のスマイルSUPPORT介護は介護の現場で働いていた経験があるコンサルタントの親身なな対応と豊富な求人数で高い評価。利用者満足度96.7%を誇るサービスです。
正社員・紹介予定派遣とあなたが希望する働き方に合わせてお仕事を紹介してもらえます。元々関東(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木)の求人数は業界トップ級でしたが最近は他の地域の求人も充実してきたことから全国で人気急上昇中。ぜひ登録しておきたいサービスです。
対応エリア | 雇用形態 | 運営企業 |
---|---|---|
全国 | 正社員・派遣 | 長谷川キャリアサポート株式会社 |
4.ベネッセ介護のお仕事サポート
ベネッセ介護のお仕事サポートは進研ゼミでお馴染みベネッセグループが運営しているので安心があります。ベネッセスタイルケアが運営するグラニー&グランダやアリアなどの有料老人ホームはもちろん、ベネッセ以外が運営する特養・老健・デイサービス・グループホームの求人も紹介してもらえます。
勤務形態も正社員(常勤)だけでなく派遣やアルバイトの求人もあります。特に求人が多いのがが1都3県だけなのが残念ですが首都圏での転職希望なら登録しておくべきサービスです。
対応エリア | 雇用形態 | 運営企業 |
---|---|---|
東京・神奈川・埼玉・千葉 | 正社員・派遣・パート | 株式会社ベネッセMCM |
5.MC-介護のお仕事
MC-介護のお仕事は医療・福祉系の人材紹介で実績がある株式会社メディカル・コンシェルジュが運営しています。MC-介護のお仕事を利用した介護職に特に評判が良いのが登録後のキャリア・コンサルティングです。
介護に関連した資格を保有するコンサルタントの丁寧なヒアリングと具体的な提案で自分の将来像が明確になったという声が多いです。将来を考えてじっくりと転職活動に取り組みたい方やブランクからの復帰でキャリアに不安がある方などに特におすすめのサービスです。
対応エリア | 雇用形態 | 運営企業 |
---|---|---|
全国 | 正社員・派遣・パート | 株式会社メディカル・コンシェルジュ |
6.きらケア介護派遣
きらケア介護派遣は首都圏で働きたい介護福祉士さんは登録必須のサービス。派遣専門でたくさんの求人を保有しているので、勤務する時間帯や曜日・老人ホームやデイサービスの働く場所・時給1,500円以上など希望する派遣のお仕事が見つかる可能性が高いです。
運営しているのは看護師の人材サービスでも評判が良い株式会社レバレジーズです。
対応エリア | 雇用形態 | 運営企業 |
---|---|---|
東京・神奈川・埼玉・千葉 | 派遣 | 株式会社レバレジーズ |
7.カイゴジョブ
カイゴジョブは株式会社エス・エム・エスが運営するサービスです。介護福祉士の方にとっては「カイポケ」や「けあとも」を運営している会社の方がわかりやすいかもしれません。
カイゴジョブは当サイトに掲載している他のサービスとは異なり、最初から自分で求人を選んで応募することもできます。求人件数は業界トップ級です。無料登録すると現在応募できる求人の詳細を閲覧できる他、希望地域の新着求人も毎日メールで届くので良い求人を見逃しにくいです。
対応エリア | 雇用形態 | 運営企業 |
---|---|---|
全国 | 正社員・派遣・パート | 株式会社エス・エム・エス |
8.かいご畑
かいご畑は介護職の人材サービスをはじめて約15年の歴史があるニッソーネットが運営しています。現在の介護保険制度と同じくらいの歴史があるため多様な介護事業者とのつながりがあります。(※一般に介護福祉士の紹介サービスは比較的新しいサービスが多い。)
介護資格取得支援にも力を入れている会社なのでリンク先のホームページをみると既に介護福祉士の資格をもっている人向けではない印象を受けるかもしれませんが、介護福祉士の方向けの求人も充実しています。またこれからケアマネや認定介護福祉士を目指す方には資格対策のサポートも期待できます。
対応エリア | 雇用形態 | 運営企業 |
---|---|---|
関東・関西・東海・中国・九州 | 正社員・派遣・パート | 株式会社ニッソーネット |
9.介護Aid
介護Aid(エイド)は「人間関係が良好な職場の求人」こだわってお仕事を紹介しているサービスです。残念ながら職場の人間関係は介護福祉士さんの転職理由の上位に挙げられています。
仕事にやりがいは感じているけれどももう少し人間関係のストレスが少ないところで働きたい方、職悪口やパワハラがあって嫌な思いをしている方にもおすすめです。求人が多いエリアは東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県。登録から入職まで電話を中心としたやり取りで完結するので忙しい方も利用しやすいです。
対応エリア | 雇用形態 | 運営企業 |
---|---|---|
東京・神奈川・埼玉・千葉 | 正社員・派遣・パート | 株式会社サクシード |
10.介護のお仕事
介護のお仕事は株式会社ウェルクスが運営する介護職の人材紹介サービス。サービス開始は2014年9月と最近ながら首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)の正社員の求人数が充実しています。
特にマネージャー職の求人は他のサービスに引けを取りません。そのため他のサイトには掲載されていない非公開求人もたくさんあります。なおウェルクスは介護福祉士の業務にも非常に参考になる認知症ONLINEというサイトも運営しています。転職をサポートしてもらうコンサルタントも介護業界の知識が豊富なのでいろいろ相談できそうです。
※株式会社メディカルコンシェルジュのMC-介護のお仕事とは全く別のサービスです。
対応エリア | 雇用形態 | 運営企業 |
---|---|---|
全国 | 正社員・派遣・紹介予定派遣・パート | 株式会社ウェルクス |
11.クリックジョブ介護
クリックジョブ介護は業界トップ級の求人数と高い利用者満足度を誇る人材紹介サービス。「介護職さま第一宣言」の理念のもと専任のエージェントが一人ひとりにぴったりの求人を紹介しています。
紹介先に面接を受けに行く度に交通費が1,000円支給される制度も好評です。※クリック介護ジョブの求人は正社員のみです。派遣やパートを希望の方は他のサービスに登録しましょう。
対応エリア | 雇用形態 | 運営企業 |
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全国 | 正社員 | 日本メディカル株式会社 |
※上記のサービスは転職を検討している介護福祉士の方だけではなく現在お休み中で復職したい人も登録できます。また介護福祉士以外にも、初任者研修(ヘルパー2級)・実務者研修(ヘルパー1級)・介護支援専門員(ケアマネ)・社会福祉士 ケアマネージャー・理学療法士・作業療法士などの資格をお持ちの方も利用できます。
介護福祉士の確保と定着は事業者の生命線
厚生労働省では介護職のキャリアパスとして「初任者研修⇒介護福祉士⇒認定介護福祉士」というステップを想定したモデルを考案しています。その中核に介護福祉士が位置づけられています。現行制度でも医療行為(たんの吸引・経管栄養)、キャリア段位制の活用、サービス提供責任者、オペレーターなど介護福祉士の配置が必須または加算の面で有利になる場面が増えています。
例えば2015年の介護報酬改定で新設された「サービス提供体制強化加算」では介護福祉士が職員に占める割合が重要な加算要件になっています。
2015年も介護基本報酬は実質マイナス4.48%の改定でした。今後の改定でも基本報酬は減少傾向で「質の良いサービス」を提供できる事業者には加算算定をしていく流れは変わらないでしょう。
そのため大手事業所を中心に職員への資格取得費用補助などで介護福祉士を増員を図っています。しかしそれだけでは充分な人数を確保できないため、既に資格を取得している介護福祉士の中途採用にも非常に積極的なのです。最近では「介護福祉士限定」で募集する求人も増加しています。
介護事業者間の格差が大きくなる
これまで介護福祉士の方は「通勤のしさすさ」を再優先に就職先を決める方が多い傾向がありました。背景には介護報酬は一律なのでどこで働いても似たようなものだという考え方があったと思います。
しかし介護保険制度がはじまって15年以上が経過し開業すれば安定した収益になる時代は終わりました。そして事業者間の競争は激しくなっていきます。
例えば2015年の介護事業者の倒産・休廃業は過去最多となった他、大手でも損保ジャパンによるワタミの介護とメッセージの買収など業界再編に向けた動きがありました。
さらに各事業者は介護保険外の自費サービスの拡大にもますます力を入れており事業者ごとの独自性は強まっています。今後介護サービスの利用者に支持される事業者とそうでない事業者の格差は大きくなっていくでしょう。
このように事業者の経営状況に差がつけば介護福祉士の給料・福利厚生などの待遇面や働きやすさにも差がつくのは当然のことです。
これからは「同じような職場に見えても実態は事業者によって大きく異なる」という認識をもつべきです。そして通勤のしやすさや給料はもちろん、あなたの介護観に合った職場を選ぶ時代がはじまっています。
介護事業者の実態を知るために転職サイト(人材紹介サービス)を活用する
とはいえ介護福祉士の資格があっても自分が働いていない事業所の実態がわかるわけではありません。人間関係が悪く離職率が高い、理念と現実との乖離が大き過ぎる、募集要項にある福利厚生に実態がない、など入職しないとわからないことはたくさんあります。
転職してから「こんなはずではなかった…」では遅すぎます。そこで役立つのが介護職専門の転職サイト(人材紹介サービス)です。転職サイトのコンサルタントを通じて求人を紹介してもらうので直接応募すると事業者の担当者には質問しにくいことも遠慮なく確認できます。
このような転職の仕方は看護師や薬剤師では一般的です。医療機関や薬局以上に事業者ごとの勤務実態に違いが大きいので介護福祉士も転職や復職の際に利用する人がさらに増えるでしょう。
介護福祉士の相対的価値が低下する可能性
「介護福祉士」の資格を武器に有利な転職ができるのがずっと続くとは限りません。厚生労働省では現在40%弱の介護職に占める介護福祉士の割合を2025年までに50%以上に引き上げることを明確にしています。
もちろん介護を必要とする人も増加の一途なので介護福祉士の重要性や必要性は変わりません。しかし同じ資格を持っている人が増加すれば転職市場における相対的な資格としての価値は低下する可能性があります。
どんな職種にも経済状況や法律の改正などによって好条件で転職しやすい時期・厳しい時期があります。介護福祉士の場合は今から数年が自分に合った職場を選択しやすいのは間違いありません。
特に正社員での転職を検討している人は、次に働くところでは10~20年と長く勤務するような気持ちで転職活動をしてください。
働き方別 介護福祉士の転職サイトを見る